徽州曹素功 藝粟斎
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極品 兼毫水筆「烏龍水」
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筆管の長さ:17.0cm
筆鋒の長さ:2.1cm
筆管の直径:0.6cm
かつて毛筆が商業事務などの実用に使われていた時代、筆はつねに墨に浸された状態であり、銅製の筆帽をかぶせて乾燥を防いでいました。そして即席の用途に応じることが出来たのです。常に潤った状態に置かれたことから「水筆」とも呼ばれました。
この「烏龍水」も古くから作られてきた水筆の代表銘柄で、民国時代は上海周虎臣がその精良さを誇った筆でした。本来、筆書に用いられる筆でありながら、近年は精良な製品を眼にすることが少ないものです。
中心に、精良な狼毫(イタチ毛)の尾の部分を用い、周囲を兎毫および黒く染めた羊毫で巻いています。兎毫はいわゆる「純紫」などの高価な部位は使われていません。
この黒く染まった筆鋒の外観から、「烏龍(黒い龍)」すなわち「烏龍水」の名があります。これは硯の墨池を海に見立て、雨を呼ぶ龍を筆に見立てた名称でもあります。
「小毛錐」とよく似た構造をしていますが、「小毛錐」よりはいくぶんやわらかい書き味になります。
「水筆」と言っても、現代においては常に湿らせている必要は無く、普通の筆のように用いていただければと思います。
本来は帳簿や伝票処理などの事務用の筆記に用いられた筆ですが、日常の筆記用に愛用した文学者、書画家も多かったと言われます。尺牘や小中楷、行書、あるいは章草など、細字で書簡を書くのに適した筆であると言えるでしょう。
過酷な実務の現場に耐えうるよう、丈夫に出来ております。ただし主要な材料として、硬いイタチの毛を使用しています。筆鋒をならす時は陶磁器の絵皿や筆舐などを使っていただければ、毛の磨耗を防ぎ、より長くお使いいただけることと思います。
近年は目にすることが少なくなった、「兼毫水筆」のひとつ、楽しんでお使いいただければと思います。
定価
520円(内税)
販売価格
520円(内税)
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